靴ひも ネットショップ で買ってみた ~Web千思万考~
靴ひもに、2,347円出して購入するユーザー心理について、リアルなユーザーとして書いてみる。
ロジックではなく、満たされた気分になった本人として。
少しでも皆さまのビジネスの、ヒントになれば光栄です。
靴ひも 通販専門店 というサイト
グーグルの検索窓に「靴ひも」と検索ワードを打ち込み、トップぺージ中段位に表示されていたので閲覧してみたのが始まり。
コンテンツは、靴ひも販売 一点突破のWebサイト。
材質・長さ・セルを指定できる「靴ひも.com」
トップぺージのメインコンテンツバナーがやや見にくいので、向かって左のサイドバナーのカテゴリーより「スニーカー用」をクリック。 ↓ 30 COLORS 幅3種類というバナーをクリック。 ↓ そして 5mm 8mm 10mm というバナーが出てきたので、5mmをクリック。 ↓ カートに入れる = 注文フォームページで、カーソルを合わせ色を確認。 ↓ 長さ・セルを指定して、アマゾンのアカウントを使用して、注文フォーム記入の手間を省き完了。 ↓ 翌日3~4日以内に発送というメールが来たが、翌日には発送完了というメールが到着。 ↓ 顔なじみのヤマトのドライバーさんに、代引き代金を支払い完結。 |
しかし、靴紐に2,347円も出して購入した自分にびっくり。
「こだわりと必然」というユーザー心理
靴ひもというものは靴の附属品であり、「別に購入するものでは無い」と考える、洒落っけも機能向上も望まない者。
今までの人生で、靴ひもを購入した記憶がない。
そんな私が、靴ひもに2,000円upの費用をかけて購入してしまいました。
カスタマイズとも言えますが、やはり「こだわりと必然」そして、満たされた気分になりたい。
が、正解だと思う。
こだわり
フィットネスジムというところに通う事 4ヶ月。
体重も落ち、ミドル級まであと少し。
体脂肪も落ち、筋肉量も増えた。
しかし、イメージと現実の身体の動きのギャップがひどい。
中年の男の悲しい現実。
週三回、フィットボクシングと暗闇ボクシングというものに、に熱心に参加。
鼻息荒く一生懸命なのだが、所詮中年男の手習い。
イメージでは、「蝶のように舞、蜂のように刺す」なのだが、ややデブオヤジが目三角にして、バタバタ暴れているのが現実。
しかし、積み重ねが少しづつだが実りはじめた。
先日、先生に「良くなったね ♪」と「右足に問題あり」と言われた。
中年男、叱咤激励もなければ、褒め言葉を頂く機会も無い。
社交辞令であっても、あまりにも嬉しかったので、向上心が芽生えた。
そこで、問題の右足が改善されるためにも、良い靴・専用の靴を買おうと決心。
靴の色は「赤」しかない。
そう決めた。
理由は、赤コーナーはチャンピオン。
青コーナーは挑戦者。
よって現実は置いといて、「赤」しかない。
子供みたいなロジックだが。
そう思った。
必然
リアルな店舗にボクシングシューズが見当たらない。
よって、ネットでボクシングシューズを見つける。
しかし、ハイカットの本ちゃんボクシングシューズを買う度胸はない。
購入したのはレスリングシューズ。
ミドルカットのもの。
調べた結果、ボクシングシューズとレスリングシューズは機能は同じとの事。
しかし、赤色を購入のつもりがサイズが無い。
アマゾンには無かった。
では白と考えたが、すぐ汚してしまいそうなので、黒とあいなった。
さすが専用の靴、とても良い。
だが、地味・華がない。
それと、一つだけ納得できない・不満な点がある。
一言で言うと、靴ひもが ぷあ~。
「なんだかな~」という感触。
なんとも シャキッ ! としない。
そこで、シャキッ ! とした「靴ひも」購入とあいなった。
また、どうせ買うなら「赤」。
「靴ひも」 というターゲットキーワードを考える
パソコンでクロームを立ち上げ、Ctrl + Shift + N とショートカットキーを押す。
シークレット モードにして検索する、
※パーソナライズド検索の影響を少なくし、表示件数をきちんと確認するため。
約 28,000,000 件 という検索表示数。
なかなかの激戦区。
アマゾン・楽天は、ご多分に漏れず。
そのやや下に
靴紐通販専門店『靴ひもドットコム』
https://kutsuhimo.com/
靴紐のみを扱う靴ひも専門店。靴職人が厳選した靴ひもで種類・長さ・色を豊富に取り揃えています。
ディスクリプションも、一点突破の専門を強調している。
また、きちんとSEOの結果が出ている模様。
結論から言うとびっくりした、「靴ひも」というキーワードにこの検索表示数。
ビックキーワードだ。
冷静に考えてみたら、靴の好きな方は「靴ひも」にも、こだわると推測するのは難しくない。
また、「むすばなくてよい靴ひも」 なんてものもある。
この 「靴ひも」 お金になるターゲットキーワードと推測できる。
「靴ひも.com」料金設定は、基本価格 + 長さ追加料金 + オプション。
送料ユーザー負担の上、返品不可。
納期から推測しても、色・幅ごとに長尺で用意してあって、ユーザーの希望の長さにカットして、セルを付けてヤマトで発送。
細かい金額の商売だが、WebサイトとSEOに神経とお金をかければ、ビジネスとして成立すると考えられる。
また、たぶん元々靴の製造販売業とお見受けする。
コンバージョンとは、”満たされた自分を想像させる”
ビフォー アフター をしっかりイメージさせる。
ライザップのコマーシャルもそう。
ダイエット関連もそう。
ユーザーに心地よいイメージまたは、夢をみさす。
これができたら、お金になる。
もちろん、その他色々はあるが、やはり画像か動画、それも高品質の画像か動画が必須。
最近では音声コンテンツの活用も言われておりが、B to C でモノを販売する商売の方は、やはりビジュアル一発でイメージさせる。
これが、やはり、”いろはの い” である。
それを付けた・それを身に纏った・それを持ったら、素敵な自分になる。
自分の買える金額で、満たされた瞬間を手に入れられるのなら、ユーザーはお金を使う。
私自身もそう。
黒い靴に赤い紐を通しただけで、満たされ気分が良い。
靴ひもに2,347円は高い。
しかし、満たされ気分が良い瞬間を味会うための2,347円は安い。
だが逆を言えば、良いイメージを想像させないWebサイト。
画像が汚く、ユーザーが夢を抱けないビジュアルのコンテンツ。
満たされた瞬間を手にするための対価と、そのモノがつりあわない商品アイテム。
そんなWebサイト・ネットショップはお金にならない。
いや、ビジネスモデルにはならない。
そう考える。
まとめ
この度の実話は、オジサンが黒い靴に、赤い靴ひもを通して自己満足している。
そんな話。
赤いボクシングシューズが手に入らなかった・満たされない気持ちを赤い靴ひもで埋めた。
そんな話。
しかし、庶民がお金を使う・モノを買うとは、こんな感じが遠からずではないだろうか ?
また、人を幸せな気分にさせるアイテムを持っている企業・SHOPは、Webというスクリーンを通したアプローチで、良いイメージを想像させる事ができたのなら、成功に限りなく近づいたとも言える。
また、雑な言い方だが、サイト制作やSEOはお金と積み重ねで解決できる。
やりようがある。
と、言いたいのだ。
B to C ビジネスは、人を幸せな気分にさせるアイテム = キラーコンテンツを持つ。
やはり、これが生命線と考える。