WordPressにEC機能をつけるデメリット
「WordPressをECサイトにしたいので、お見積をください」って良く問い合わせがあります。
当方の答は、「ASPを使ったらいかがですか」。
※ASPは「Application Service Provider」の略で、インターネット上でアプリケーションを利用するサービスやそのサービス提供者を指します。
その理由を書いてみます。
セキュリティーの問題
WordPressはインターネット上でログインして全てが始まります。
更新・管理はもちろんの事、ブログアップなども全てはワードプレスのダッシュボードから行います。
よって、悪意のある第三者が改ざん目的で不正ログインを試みる事があります。
下記をご覧くださいませ。2017年でございますが。
「今回、被害に遭っているサイトは、WordPress 4.7.2にアップグレードするまで何度も何度も改ざんされ続ける」とセキュリティ企業は警告している>>
お客様の個人情報。とりわけカード番号を打ち込むWebサイトならば、普通のコーポレートサイトより悪意のある者に攻撃される確率が増えることは、火を見るよりも明らか。
謝罪・損害賠償とか難しい事はもちろんの事、警察が介入いたしますので業務に影響がでます。
しばらくはまともな状態で営業はできなくなると想像できます。
もっと言えばカード番号を打ち込んだWebサイトからカード番号が流出したら、お客様は二度とそんなサイトで買い物はしてくれないでしょう。
こういう事態を引き起こさないためには、セキュリティー対策のスキルをもった人間が厳重に管理をする必要があります。
「人がいる」ということは、「お金がかかる」とも言えます。「コストがかさむ」とも言えます。
「リスクを背負ってコストをかける」となります。
新しい決済方法に素早く対応できない ?
ECサイトの制作自体は、プラグインをインストールすれば制作できます。
しかし、昨今続々と出ているキャッシュレスサービス等、柔軟に素早くご時世に合わせて変化対応させる事にはどうだろうか。
また、セキュリティー管理までお願いすると、50万以下で制作するのは不可能ですね。
そもそもWordPressはECサイト用ではない
HTML・CSSの知識は必要ない。従来のホームぺージ制作よりお気軽で簡単。
と、言われておりますが、これは本当でもあり・ややオーバーとも言えます。
やはり商売用のWebサイトとして活用・運用・更新管理していくためには、それなりの知識とスキルは必要となります。
しかし、インターネット上でログインして、エディターでコンテンツを制作するのですから、高価なWeb制作ソフトも必要ありませんし、データ転送ソフトも必要ないので従来のものと比べたら、それはそれは便利でお気軽です。
この便利でお気軽なところが、ECサイトに向いてないとも言えます。
ログインURLを変更しなければ、ログインのための玄関に誰でも立てるとも表現できます。
悪意のある者に、玄関の前に立たせてアクションを許すとも言えます。
開くかどうかは別ですが、”こじ開ける” チャンスを与える。
となります。
ログインURLが容易に変更できるプラグイン。
ECサイトに向いてないWordPressはダメ?
日常業務で検索をしていると、WordPressで制作されているWebサイトが、検索上位表示に多数インデックスされている事に気づきます。
全てWordPressのシステムが優れているから。とは、言えません。
著者のコンテンツが優れているため、検索上位表示になってるとも言えます。
しかし、ASPが上位表示されているのを、確認した記憶があまりありません。
やはり、検索上位表示されているコンテンツを見ると、きちんと書かれている + WordPressサイト と感じられます。
ASP と WordPress 二つで一つ
WordPressにECサイト機能をつけて、尚且つリスクとコストがかかるのなら、ASP一本でいいのでは? と考えがちですが、オーガニック検索上位表示を目的とするのならば、やはり難しいと言わざるを得ないと思います。
グーグル広告などを常に活用するのであれば、話しは変わってくるかと思いますが。
では、どうする ? 最近多い方法としてASPサービス BASE>> や STORES.jp などをカード決済用に使用する・リンクする。
本サイトのコンテンツぺージから、上記のカートを使用する。とも言えますね。
二つのサイトを管理しなければならない。という事が問題と考える方もいらっしゃると思いますが、小規模な組織で個人情報の管理も完璧にできないのであれば、いくばくかの手数料を払ってでも、このスタイルでスタートした方が企業防衛にもなりますし、お客様の情報保護にもなるかと考えます。
また違った表現をすれば、この形で個人情報(カード情報)が万が一流出しても、その責任はASP側となります。
なんでもかんでも一つのサイトに詰め込まない
コスパ・費用対効果・無駄を省く・時短等、大切な事ではございますが、そればっかりでビジネスを継続する事は問題も発生すると考えます。
“攻めと守りが整ってこそ” ビジネスが継続するとも表現できます。
オフィシャルサイトに全ての事を集約するのではなく、事業部・分社化のようにサテライトサイトを制作して小分けする事も、例え小規模な組織であっても必要な場合も多々あるかと存じます。
もっと言えば、”一つのターゲットキーワードに一つWebサイト” でユーザー着地からの成約導線を構築する。
という戦略もありかと存じます。出城を築城するとも言えますね。
[clink url=”https://webcraft009.com/satellite-site/”]
まとめ
リスク管理を軽んじる人間が良く発する言葉に「想定外」「そんなつもりない」「認識してなかった」等、テレビの謝罪会見で良く聞きますね。
色々な事情はあるかと思いますが、やはり、リカバリーにエネルギーとお金と時間を使うのはもったいないです。
やはり、始めに自分の現状を認識して一番最適・最善なスタイルを選択・構築するのがベストと考えます。
BASE や STORES.jp など、無料・簡単制作をうたっておりますので、事業スタート時は活用してみてはいかがでしょうか。
そして事業も順調に推移し、しかるべき担当者を付けられる状態になってから、次のステップとして考える。
いかかでしょうか。
当方のもう一つのサイト・コンテンツです。